理事長所信

 八尾青年会議所が誕生して7年目、これまで八尾青年会議所を導いてこられた先輩諸兄に敬意を表すると共に感謝申し上げます。一昨年の5周年記念式典で掲げました5年後ビジョンの5つの輪(地域の輪、子供たちの輪、成長の輪、人と人との繋がりの輪、国際の輪)を実行に移すべく様々な事に取り組んでいく1年とし、八尾青年会議所にとって新たな事に挑戦する年にします。

 八尾青年会議所に入会してから、八尾というまちに触れました。まだ数年前の事です。しかしながら八尾青年会議所に入会し、心の底から温かく受け入れてくれるメンバー並びに先輩諸兄に触れ、そして青年会議所活動を通じて八尾のまちに関わるようになり、大変感銘を受けました。社会人になってから当青年会議所に入会するまで、これほど深い絆を感じたことはありませんでした。そこで本年度は、「Pay it Forward」をスローガンに掲げ、今まで感じた感謝の気持ちを、次世代を担うメンバーにも感じて頂けるように努めてまいります。

 まず、昨年八尾市政70周年という節目を迎え中核市となった今、八尾のまちは、さまざまな点において向上したと言えます。しかしながら、その変化を知るまちの方々はわずかで、八尾の魅力を十分に発信できているとは言えません。そういった事も一因となり他の地域と同様に少子高齢化の時代には抗えず人口減少も深刻な問題となっております。

 そこで八尾青年会議所は、地域の活性化の一翼を担うべく、まちの魅力(利便性や快適性、特長など)を、まずはメンバー自身が身をもって再認識し、自分で感じたまちの魅力を様々な方法で発信し、八尾のまちの方々には愛着心を、八尾市外の方々にも八尾のまちに興味を持っていただけるように活動してまいります。

 次に青少年育成は、八尾のまちの活性化には欠かせない要素です。昨今インターネットやSNSの普及により直接的なコミュニケーションや体験することが少なくなっています。人と直接触れ合うことなく様々な情報が手に入り、外に出て活動しなくても大抵の事は出来、なんでも入手できてしまうそんな時代です。こういった環境が一因となり、人間形成や団体行動で弊害が発生していることも周知の事実かと思います。人と人が触れ合うことの素晴らしさや友情が芽生える喜び、時には衝突し辛い思いをするかもしれませが、そんな過程を通して人間らしさが形成されていくのではないでしょうか。八尾青年会議所として、そのような時代だからこそ普段では経験できない機会を創出し、次世代を担う子供たちの為に、様々な経験を通してコミュニケーション力の向上や他を慮る精神の確立を図ります。

 青年会議所の事業をよりよくする為、またさらなる可能性を生む為にも会員拡大は必要不可欠です。現在日本青年会議所全体では会員減少が進んでおります。八尾青年会議所としても、会員拡大が今後の活動にとって重要な事は明白であり、必須であります。新たなメンバーが加わることにより、新たな考え方が融合され、新たな活動に結びつく。それを繰り返してこそどんな時代にも必要とされる団体となるのではないでしょうか。そこで、本年度は会員拡大を目的とした事業を、1年を通して行うようにして、会員拡大への意識を高め、当会議所全体で会員拡大に努めてまいります。

 また入会したメンバーに対して、活動をより活発にして頂くためにも会員開発をおこなってまいります。青年会議所について、八尾市について、様々な知識を取り入れ、さらには何を目的、何を目標かを明確にし、その為には自分がどのように行動すべきか考え、率先して行動することにより、八尾青年会議所メンバーの資質向上を計ります。そうして修練を積んだメンバーを増やしていく事によって、当会議所の活動をより向上させてまいります。

 そして、今年度の新たな取り組みとして、八尾のまちにある他団体と事業を通して、互いに成長できる環境を作っていきます。昔こそ青年会議所しかないと言われておりましたが、現在は青年会議所もあると言われる時代です。実際、八尾のまちには青年会議所以外にも多くの青年経済人が集う団体があります。そんな現在においても、青年会議所単独の事業を行うだけでなく、様々な団体と共に事業を行うことによって、青年会議所という団体の特長をより多くの方に知っていただき、八尾青年会議所の有意義性を発信していまいります。

 八尾青年会議所には姉妹JCとして、韓国大邱青年会議所がございます。先輩諸兄が繋いでこられた絆の歴史も本年度で54年目を迎えます。54年という歴史は、国交正常化していない、そんな時代から受け継がれてきたものです。その絆は絶やすことなく次世代にも繋いでいくべきものです。本年度は韓国大邱青年会議所が55周年という事で、現役メンバーだけではなく、先輩諸兄も交えて交流を図り、今まで繋いでこられた絆をさらに深めていき、次年度の友好55周年という節目にさらなる友情が生まれるようにバトンをつなぎます。

 そして友好JCとして、韓国大阪青年会議所がございます。八尾青年会議所と韓国大阪青年会議所は、互いに手を差し伸べ支えあって来た同志です。その絆の深さは先輩諸兄の溢れる思いから感じざるを得ません。友好の絆は、本年度で28年目を迎えました。この絆を若いメンバーにも体感して頂きたく、今一度韓国大阪青年会議所との友情の軌跡を顧み、先輩諸兄が繋いでこられた絆を再認識し、さらなる友情を深めてまいります。

 最後に、先輩から受け継いだバドンを次世代の八尾のまちを担うメンバーに渡し、先輩諸兄が繋いでこられた歴史を次世代も変わりなく続けられるようにいたします。八尾のまちへの感謝の気持ちをもって、八尾のまちの再興につながるように身を粉にして誠心誠意努めてまいります。

例会・事業

  1. 2019年度 1月定例総会
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